消しゴムころりんの箱、完成しました!
①初期構想から完成までの道筋
(1)機構
初め、1,顔を出す 2,消しゴムを持って現れる の二段階に動くヤモリ君を考えていました。
しかし、ヤモリ君が重くぐらつくため、ただ上に上がってくるだけでも難しく、一晩機構を考え続け試行錯誤した結果、一段階のひょっこりヤモリ君に変えました。
←機構
最終的に④の機構になりました。
作ってみた結果、④の機構でも動かす角度を変えることで、二段階にできると考えました。しかし、重くてぐらつくヤモリ君の出現率を安定させるために、単純化しました。
←②,③
右に90度行って戻り、左に90度行って戻るプログラムを考えていました。
←機構を動かすプログラム
機構は、サーボモータで動かしています。
落とす消しゴムの中に搭載されたネオジム磁石の磁気をマイクロビットが感知することでサーボモータが動き、機構が回ります。
ちなみに、ヤモリ君の手の中には針を取った画鋲の鉄の部分が仕込まれているので、ほぼピタッとヤモリ君の手に消しゴムが収まります(*^^*)
(2)箱
1,完全な箱にして蓋の床板に蝶番をつけて開けられるようにしたかった。
→穴が小さくてヤモリ君が引っかかって出てこないため、微妙な調節ができるように蓋を固定しませんでした。
2,完全な箱にして、小物入れにしたかった。
→手直しができないので、正面の板をつけずに「消しゴムころりん」の紹介の紙を立てかけ、中身を隠しました。そして中身は、小物入れにするほどスペースがなかったので、ヤモリ君は床下に住んでいる→部屋があるのでは??と思い、部屋にしました。
3,箱の側面にレーザーカッターで「消しゴムころりん」と文字を入れたかった。
レーザーカッターの調子が非常に悪かったです。
一文字ずつ懲りずにやってみましたが、これが限界でした...
②完成した作品の紹介
←ヤモリの部屋
紙をごちゃごちゃした部分に巻いて隠しています。
扉は、地上への入り口です。
←上から見た様子
力不足でヤモリ君が見えてしまっています。しかし、横から見れば見えません!(笑)
原稿用紙型メモ帳に書いてあるものは、お話の中で主人公のさおりが書いた文章です。ボールペンと鉛筆を使って書いてあるので、「間違ったことは消えるが、本当のことは消えない」を実体験できます。
ちなみに、消しゴムは練消しでできています。そのままだと、べたつくので、新品の消しゴムの表面の粉を擦りつけました。
←雑然とした中身
目隠しの紙を取るとこんな感じです。ヤモリ君の手に落ちてきた消しゴムに、マイクロビットの磁気センサーが反応します。
トイレットペーパーの芯が拡張機を支えるのにちょうど良かったです。
また、ヤモリ君を安定させるために、クリアファイルを切ってうまい具合にヤモリ君を支えています。(意外と大変な作業でした...)
←仕組み
こんな感じです。
見えにくいですが、機構がヤモリ君の重さでグイっと曲がってしまうので、機構の奥にトイレットペーパーを挟み込むことで、グイっと曲がらず、安定させています。
③最終課題を通して学んだこと
思い通りにはいかないことが多かったですが、何でも作れてしまうのだなと感じました。最終課題を通して機構をたくさん調べ、その種類の多さに驚くと共に興味がわきました。また、今回、マイクロビット君のプログラムは簡単なものになりましたが、拡張性の高さを感じました。
以前からものを作ることは好きでしたが、機器を用いるものづくりはやったことがありませんでしたし、自分には無理だとあきらめていました。しかしこれからは、学んだことを活かして、機器も用いるものづくりをしていきたいと思います。