飯田・住岡チーム(チーム名「てのひら」)の住岡です。レーザーカッターを使った名札の製作についてまとめます。
チーム名の由来
グーとパーでチーム分けをしてパー側になったのですが、2人にチーム名になるような共通点や志が見つけられず、かといって「チーム パー」だと印象も語感も悪いので「てのひら」となりました。福祉団体みたいですね。
構想
載せる情報
読みやすさを重視して漢字には読み仮名を付ける
載せる情報は少ないほうが見やすくて良い
好きなものを載せると会話のきっかけになる
という議論を経て「チーム名」「漢字フルネームとその読み仮名」「好きなもの」を載せることになりました。「あだ名」は他人に決めてもらうことに意味があると私は思っているのであえてフルネームを載せることにしました。
大きさと形
「名札によって印象をコントロールする」のが今回の課題ではありますが、名札の主張が強すぎてその人自身から受ける印象(服装とか)の邪魔をしてはいけないなと思ったので、できる限り文字の情報だけが伝わるように透明なアクリル板を長方形に切り出して作ることにしました。長方形の縦横比が美しく自然に見えるように日本で一般的に使われている名刺のサイズである55mm×91mmを採用しました。
文字
レーザーカッターだけを使ってアクリル板に文字を刻印する場合白っぽい色の文字になりますが、それだけでは読みにくいと考え、レーザーカッターをゆっくり動かし、板を貫通しない程度に文字を深く掘り、そこにアクリル絵の具を流し込んで色つきの文字にすることにしました。透明な板に色つきの文字が刻まれていると服の色によっては文字が読みにくいので、アクリル板の裏面をやすりで磨いて白く濁らせることにしました。
実験
レーザーカッターの動くスピードとアクリル板に彫られる溝の深さの対応を調べるため、彫るスピードの異なる線を並べて出力してみました。
どの線もパワーは100%です。
線の下にスピードを書きました。
本番
レーザー加工
実験を参考に、パワー100・スピード300・回数1・ハッチング横0.1で名札を作りました。
飯田がハッチング0.25で作って溝が目立ったので私は0.1にしました。
途中がプリントされない不具合が何度か起こったのですが同じ条件でやり直しただけなので省略します。
ハッチング0.1でも少し横線が目立ちます。
「てのひら」は素朴な感じをだすために「塗り」で、他の文字はくっきりさせるために「塗りと線」で加工しました。
佐藤先生に教えてもらったのですが、データの形式や向きによってはハッチングの方向で加工速度が変わるそうです。(このことはSMARTDIYsの公式サイトに書いてあったので初めから読んでおけばよかったです。)実際に右下の住岡の岡から生まれたゴリラ(モグラ)のハッチングを縦に変更したら作業時間が2分短縮されました。
着色
文字以外に色がつかないようにフィルムの上から着色します。
板が透明なままでもきれいで好きなのですが、読みにくいので裏面を紙やすりで磨いて曇らせます。
1000番の紙やすりで磨いたのですが、傷がかなり目立ってしまっています。背面全体をレーザーカッターで塗り加工すればよかったかなと思います。また、絵の具部分の表面があまりきれいではないので次の機会には改善したいです。