山本、冨樫、山下の3人で構成されたチーム「K car」(ケーカー)の山下です。
チーム名の由来
K carは2020年前期の、金属加工基礎実習で生まれました。K carはその授業で山本くんがデザインしたキーホルダーで、その由来は彼の名前のケンタから来て「K car」ということらしいです。彼は免許も車も持っていないのになぜ、車なのか、なぜ、その車に自分の名前のKをつけたのかわかりませんでしたが、その当時の衝撃はものすごかったです。
そこで、チーム名を覚えてもらうためには、このようなブランド力のあるみんなに覚えてもらいやすい名前が必要だったので、K carというチーム名に決まりました。
デザインについて
私たちは名札として、必要な要素は、印象的な見た目と読みやすい名前が必要であると考えました。
K carは車であり、名札が車の形をしていたら印象に残りやすいと考え、また、色を塗ればより印象に残りやすいと考えたので、K carの形を再現した車の形にしようと決めました。
デザインの方法
レーザーカッター FABOOL Laser CO2は、様々なファイルを使えるようですが、私たちはDXFファイルが使えることに目をつけ、cadソフトを利用してK carの形を作りました。使用したcadソフトは、学生、教職員が無償で使うことができるAutocadです。たまにフリーソフトで、線の長さの単位がないことがあるので今回は、信頼できるAuto deskさんのソフトを使用しました。
図1:cadソフトでのK car作成画面
また、私たちは車に色を塗りたかったのでアクリル板を使用しようと考えていました。アクリル板を使用する際に、どれくらいの厚さの板を使おうか決めるために、Auto cadで使用したデータを使って3Dモデルを作りました。使用したソフトは同じように学生、教職員が無償で使うことができるFusion360です。
図2:上から厚さ1mm、3mm、6mmのモデル
私たちはこのデータをもとに大体3mmがあっていると考え、名札の製作に取り掛かりました。
製作
パラメータは、私たちよりも先に製作を行っているチームの話を聞いて決めました。
手始めに、DXFファイルからK carの形のデータを取り込み、チーム名、各々の名前を入れて図3のように配置しました。
図3:左上配置
パラメータは、文字がS200、パワー100、ハッチング0.2(塗り)
車の形をS50、パワー100、回数2(切断用)に設定しました。
しかし、文字が半分しか加工されないバグが発生したので、図4のように文字を塗りから線に変更し、同じ形の名札を裏面からはり、それに濃い色を塗ることにすることにしました。
パラメータは、文字がS50、パワー100(線)
車の形をS50、パワー100、回数2(切断用)です。
図4:左上に車を2列並べる配置
しかし、レーザー加工機のモーターが空回りしたのか原因は不明ですが、図5のように離して配置したはずのものが、つながってしまいました。
図5:つながってしまったKcar
佐藤さんに相談してみると配置によって、加工がうまくできるところとできないところがあるかもしれないとのことなので、他の人があまり使わなそうな左下らへんに配置しました。
図:6配置をずらしたデータ
パラメータは、文字がS50、パワー100(線)
車の形をS50、パワー100、回数2(切断用)を使用しました。
今度は、上手く成功することができたので、わざわざ買ってもらったアクリル絵の具で塗装をして、3mmの2枚の車をアロンアルファジェルタイプ(乾燥するのに時間をかけるため)でくっつけて完成しました。
図7:完成した名札
角部は応力が集中しやすいようで、時間が経つごとにヒビが入ってきていますが、これもかっこいいなと思っています。丸みを追加し、文字も丸みのあるフォントにすれば改善できるかもしれません。