分解の時は来たり!僕の名前は蓮子督人、千葉支部所属のものづくり少将だ。先日、僕が所属する支部が何者かによって襲撃を受けた。被害ははっきり言って尋常じゃない。建物が一部分解され、そして僕の先輩にあたるイナゲ中将もタンパク質を分解されてしまったらしい。こんなの悪魔の所業だ……。いったい誰が……!その時、部下のニシチバが息を切らしてやってきた。なにやら資料を手に持っている。
ニシチバ「少将……!支部を襲撃した犯人はこいつです!」
蓮子 「『デンシャノ・シンゴーキ』…こいつが…!!」
①製品のレビュー「電車の信号機」
僕が選んだ製品は、三つの光が縦に並んだ電車用の信号機です。ボタンを押すと青が光って数秒後に点滅、次に黄色が光ってまた点滅、次に赤が光ってまた点滅し、青に戻る…というのを繰り返します。ボタンをもう一度押すと、三つの光が連続して光るパターンに変わり、更に押すと速度が変化します。この信号機で試せる動きはその三パターンのようです。
実際の信号機では、黄色や赤は点滅しないと思いますし(電車用だとわかりませんが)、用途は不明です。シールが曲がって張り付けられていたのもポイント高いですね(アイロニー)。ですが、インテリアとして置いておくとなんか面白いですし、何より子供用のおもちゃであると考えたら完成度が高い製品なのではないかと思います。僕も昔電車好きでプラレールとかたくさん持ってましたから。そういう別の電車のおもちゃと一緒に使うことで真価を発揮するのかも知れませんね。
『デンシャノ・シンゴーキ』が犯人とわかった以上、ものづくり少将の名にかけて倒さなければならない。そのためには、奴の身体の構造・動作の仕組みを予想し、戦況を有利に進める必要がある。
②中身の構造や動作の仕組みの予想
こちらが行う動作はボタンを押すということのみです。したがって、本体の中にボタンが押されたことを認知する装置があり、押されたら中のLEDが光る仕組みになっていると考えられます。二回目、三回目、四回目と、押された回数に応じて異なる光り方・消え方になるようにプログラムされているということも加えて考えられますね。前回の課題であるアクリルライトと似たような仕組みだと思いました。
そうして僕は、『デンシャノ・シンゴーキ』と対峙した。やられたらやり返す……恩返しだ!!!

分解してやった。ざまあねえな……!思い知ったか!!
③分解する作業に対しての感想
「分解」という作業を正直はじめてやったと思います。おもいがけず破壊しちゃったてへ♡みたいなのは何度もありましたが、自分で意図的に分解していき、中の構造を探っていくというのははじめてで楽しかったです。ものづくりはものをつくりますが、構造を知り、理解を深めるために分解していくという作業も大切なんだなということがわかりました。
千葉支部に喧嘩を売ったこいつは許さない。僕は完膚なきまでに分解してやった。

見るも無残な姿だな。
④分解した製品に対する感想
実際に分解してみて、確かに回路らしきものがあってテンションが上がりました。


勿論すべてが予想通りなこともなく、「このようにコードで繋がっていたんだ」や「このようにボタンになっていたんだ」など、分解してみないとわからない構造を見つけることができました。そして思ったよりも複雑すぎる、ということはないんだなと、印象に残りました。
『デンシャノ・シンゴーキ』撃破後、分解された千葉支部は復旧作業に入っていた。
ニシチバ「少将、何をやっているんですか?」
蓮子 「奴のはく製をつくろうと思ってね、CADでモデリングをしているんだよ」
ニシチバ「そ、そうすか…。そういえばさっきソウブ司令が呼んでましたよ」
蓮子 「え…?司令が…?」
⑤モデリング

こちらがモデリングしたものになります。本当は回路がもっと細かいと思いますが、とりあえずコードやLEDがわかるようにデザインしました。難しかったです。ボタン?らしきところが赤いコード繋がっていたり、回路の上部では黒いコードと赤いコードが裏面と繋がっていたりとところどころ細部にこだわって作りました。
千葉支部 最高司令官ソウブ…通称『J・R・ソウブ』。彼は蓮子に対し次のように話した。
ソウブ「イナゲ中将だが、今回の襲撃でタンパク質を分解されたことによりものづくりを引退するそうだ」
蓮子 「タンパク質を分解されたなら……しょうがないですよね……イナゲさん……」
ソウブ「そこでだ、空席となったものづくり中将のポジションだが、今回の功績を称え君に任せたい」
蓮子 「そんな……!僕では役不足です!」
ソウブ「それ使い方間違ってるよ?謙遜になってないよ?」
蓮子 「あってます!僕は中将で止まるような男じゃない!いずれは大将にだってなりますよ!」
ソウブ「えーめっちゃ言うじゃん……」
今回の制作により、ものづくり少将 蓮子督人は、【ものづくり中将】に昇格した。
蓮子が司令室を去ったあと、ソウブは誰かと連絡をとっていた。
ソウブ「……ということだ、君もいずれは彼と戦うことになるのではないか?」
???「ものづくりのもの字も知らない若造に負けるほど、私は怠けてませんぜ…」
ソウブ「さすが、大宮から船橋まで走っている男は違うな……」
???「そう簡単に大将の座は譲れませんのでね……」
……To be continued.
※現在時刻3:04、深夜テンションです。